大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在1歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているとのこと。今回はレンジで温められる、生姜を効かせた中華丼弁当です。
第10回:生姜をきかせているから体があったまる! シンプルな中華丼のお弁当
材料(2人分)と作り方
<中華丼>
・豚ばら薄切り肉……140g
〔下味〕
・酒、醤油……各小さじ1
・えび……110g
〔下味〕
・酒……小さじ1
・塩……少々
・白菜……1/4カット(葉先の部分のみ)
・にんじん……5cm程度
・椎茸……1~2個
・うずらの卵(水煮)……6個
・キクラゲ……5個
・生姜……少々
・オイスターソース……小さじ1
・サラダ油……大さじ1
〔チキンスープ〕
・鶏ガラ顆粒……小さじ2
・水……150ml
〔水溶き片栗粉〕
・片栗粉……小さじ2
・水……50ml
① 豚バラ薄切り肉を一口大に切ってボウルに入れ、酒と醤油を揉み込んで下味を付ける。
② えびはワタを除いたらボウルに入れ、酒と塩少々を揉み込んで下味を付ける。
③ キクラゲはぬるま湯で戻して、石づきを切り落とし食べやすい大きさに切る。
④ 白菜は葉の柔らかい部分だけをざく切りし、にんじんは皮をむいて拍子切りにし、椎茸は軸を除き、5mm幅に切る。生姜は皮をむいて千切りにする。
⑤ フライパンにサラダ油を熱し、生姜を入れて香りを出し、豚肉を加えて炒める。
⑥ 豚肉の色が変わったら、えび、にんじん、椎茸とキクラゲ、白菜の順に投入して炒めていく。
⑦ 白菜がしんなりしてかさが減ってきたら、うずらの卵、チキンスープとオイスターソースを加え、全体をかき混ぜながら中火で3分ほど煮る。
⑧ 水溶き片栗粉を加え、ダマにならないように混ぜ合わせて、中〜強火で1分ほど煮る。
⑨ お弁当箱に白米を入れ、その上から⑧をかける。
白菜の美味しい季節だからこそ中華丼、そしてお鍋を
グンと冷え込んで白菜の美味しい季節になったので、中華丼のお弁当を作りました。中華丼は冷蔵庫の残り野菜を使ってもよく、たった10 〜15分くらいで出来上がるのでキッチンに立つようになってから頻繁に作っています。出先でも電子レンジであたためれば、熱々を楽しむことができます。生姜を効かせ、冷え性の夫の身体があたたまりますように、という思いも込めています。
丸いタッパーに詰めると、まさに「丼!」な感じに仕上がったので、そちらを夫に渡しました。「丼ものだとあまり時間がないときや、仕事に集中したいときでも食べやすいから、これからもどんどん作って欲しい」と、とても喜んでくれました。夫の大好きなうずらの卵をたっぷり入れたところもポイントです。
ところで、私はここ数年、オレンジ白菜にはまっています。このときもオレンジ白菜を使ったのですが、甘味が強めでとても美味しいです。サッと作りたいお弁当には、葉先のほうを使い、残りは夕飯のお鍋に使っています。

普通の白菜よりオレンジがかっているのが伝わりますでしょうか…。
じつは、私は去年まで市販の鍋つゆを買ったことがありませんでした。なぜかというと、鍋料理は自分で出汁をとって調味料を入れたらできるのに、市販の鍋つゆを買うと、なんだか負けたような気持ちになると思っていたからです。ところが人に勧められて使ってみたら想像以上に美味しくて、これまで使ってこなかったことを後悔しました。
今では、いろいろなスーパーで市販の鍋つゆを買うのが楽しみになっています。スーパーによって品揃えが違うので、ここではモランボン、あっちではエバラ、向こうではS&B……まだ見たことのないものもあるので、新しい商品を探すのも面白く、ついつい色々買ってはストックしてしまいます。なかでも久原の博多とんこつあごだし鍋とモランボンのキムチチゲ鍋は特にお気に入りです。
濃厚でクリーミーなとんこつスープに、焼きあごだし、あご魚醤の旨みを加えた鍋つゆ。締めは、細麺を入れてとんこつラーメン風にすると二度美味しい。
オキアミ塩辛、渡り蟹だし、熟成コチュジャン、韓国キムチペーストなどの熟成発酵した原材料を使用。ほどよく辛く濃厚。キムチ鍋の時は牡蠣を必ず入れています。味に深みが出てやみつきに。
この冬は、白菜がすごく豊作なようです。農家の方がTwitterで「ぜひ食べてください」とおっしゃっているのを見ました。せっかくなので、たくさん食べたいと思います。

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)