大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在1歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているとのこと。今回は、牛肉と野菜たっぷりの焼うどん弁当です。
第11回:揚げ焼き卵のせ! 牛肉&野菜たっぷりの焼うどん弁当
材料(1人分)と作り方
<焼うどん>
・牛薄切り肉……100g
〔下味〕
・オイスターソース、酒、ゴマ油……各大さじ1
・しめじ、しいたけ、ニラ、長ネギ、にんじん、アスパラガス……各30g
・冷凍うどん……1つ
・鶏ガラ顆粒……小さじ1/2
・サラダ油……適量
・塩、胡椒……少々
・紅生姜……適量
① 牛薄切り肉は適当な大きさに切り、ビニール袋に入れて調味料を加えて揉み、下味をつける。
② 冷凍うどんは電子レンジに入れ、600Wで3分20秒くらい加熱する。
③ フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を菜箸でほぐしながら焼き、次にニラ以外の野菜を加えてさらに炒める。
④ ③に火が通ってきたら、うどん、鶏ガラ顆粒、塩、胡椒、ニラを加えてサッと炒め合わせて、粗熱が取れたらお弁当箱に入れ、最後に紅生姜を添える。

朝、あまり作業をしたくない場合は、前夜に牛肉に下味をつけ、野菜を切っておくとラクです。
<揚げ焼き卵>
・卵……1〜2個
・サラダ油……大さじ1
〔A〕
・砂糖……大さじ1
・酢……大さじ1
・醤油……小さじ2
① フライパンにサラダ油を熱し、中火で卵を揚げ焼きにする。卵2個の場合は、白身が重ならないよう卵を割り入れる。
② ①のフチが茶色になり、白身が固まってきたらフライ返しなどでひっくり返す。裏返した際に、もしも黄身が破けても動かさずにそのまま焼く(黄身が流れ出てきたら、卵に寄せながら焼く)。
③ ボウルにAの調味料を入れて混ぜ合わせ、フライパンに加えて卵にからめる。30秒から1分くらい加熱して、とろみが出てきたら火を止め、粗熱が取れたら焼うどんの上にのせる。

卵の油ハネが心配な場合は、目の細かいザルや茶こしで水切りをしてから揚げ焼きにしてください。
讃岐うどんと伊勢うどん、それぞれの美味しさ
先日、夫に作った中華丼弁当が仕事の合間に食べやすいと好評だったので、今度は焼うどん弁当を作りました。焼うどんは休日の我が家の定番メニューです。夫と王様のブランチを見ながら昼からビールを開けて、のんびりと食べるのがなんとも楽しいのです。定番と言っても決まった食材というわけでもなく、中華丼と同じく冷蔵庫にある半端な野菜を活用しています。冷蔵庫もすっきりするし、野菜もたっぷりとれて一石二鳥です。
作り方のポイントは、牛肉に下味をつけておくこと。もちろん、そのままの牛肉でも作ることはできますが、下味をつけることで肉が柔らかくなり、味に深みが出るので短い時は漬け込み15分でもこのひと手間だけはかけています。今回は牛肉なのでオイスターソースと胡麻油と酒を使いましたが、豚肉の時はナンプラーと酒で下味を付けたりと気分で調味料を変えています。
焼うどんの上にのせている揚げ焼き卵も我が家の定番。私も夫も大のお気に入りで、ここ一年はしょっちゅう食卓に登場しています。台湾家庭料理の餅(ピン/業務スーパーで購入できます!)にハムと揚げ焼き卵を挟んで食べたり、そのままおつまみとしても、ご飯にのっけても万能なおかずです。程良い酸味と甘塩っぱさがクセになる味わい。
じつは、うちの家族は揃ってうどん好きです。私が妊娠中にうどんが食べたくて仕方なくなり、ハマったことがきっかけ。勧められるがままにいろいろなうどんを試し、あれよあれよとその奥深さに魅了され、夫婦ともに大好物となりました。お腹の中にいたときから食べていたからか、娘も大好きで、よくちゅるちゅると美味しそうにすすっています。
Twitterにも時々アップしていますが、私がよくテイクアウトしているお店は、都内に数カ所ある讃岐うどんの「おにやんま」。麺の美味しさがピカイチです。以前、うどんといえば「かけ」一択だったのですが、ここで食べてから「冷やしぶっかけ」が大好きになり、そればかり頼むようになりました。おにやんまで持ち帰りすると、出汁もネギもあげ玉も付いてきて、あとは家で生麺を茹でるだけ。茹で時間はその日の気温や湿度によって違い、お店の方が丁寧に茹で時間を記した紙を添えて下さるので、お家でもお店気分が味わえます。おにやんまの店舗のある町で下車した日には、ついつい足が向いて「今夜はおにやんまで決まり!!」と夫と盛り上がっています。

天ぷらもテイクアウトできます。夕飯を作る元気が残ってたら自家製のちくわの磯辺揚げや鶏天をのっけて、揚げたてと一緒に楽しむことも。
そしてコシの強い讃岐うどんとは対極的な、柔らかい伊勢うどんと出会えたのは、昨年の大きな収穫でした。いろいろと食べてみて一番好みだったのが、みなみ製麺さんの伊勢うどん。出荷する日に製造されているという生麺は、茹でるとふっくらもちもち。そこへカツオやサバや昆布の出汁のきいた付属のたまり醤油のタレをかけ、生卵、ネギ、鰹節をトッピングすると、麺によく絡んで本当に美味しい。伊勢うどんはその柔らかさから離乳食にも向いているので、娘の初うどんは伊勢うどんでした。他のメーカーさんの伊勢うどんはスーパーでも取り扱いがありますが、みなみ製麺さんのだけは取り寄せています。機会があれば、ぜひ食べてみてくださいね。

やわやわでもっちもちの麺が美味しい! 取り寄せるだけの価値のある味です。
みなみ製麺 https://www.iseudon.net/

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)