ヘルシーなおかずたっぷり! ふんわり鶏つくねの大葉包み弁当

文=おりえ
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 大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在1歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているとのこと。今回は、ふんわり軽くて美味しい鶏つくねの大葉包み弁当です。

第12回:ヘルシーなおかずたっぷり! ふんわり鶏つくねの大葉包み弁当

材料(1人分)と作り方

<鶏つくねの大葉包み>

・鶏胸ひき肉……170g
・はんぺん……1/2個(45g)
・卵黄……1個分
・鰹節(粉)……1g(小さじ1くらい)
・塩、胡椒……少々
・大葉……6枚程度
・サラダ油……大さじ1
・酒……大さじ1

① ボウルに、鶏胸ひき肉、はんぺん、卵黄、おかか、塩、胡椒をいれ、はんぺんをくずしながらよく混ぜる。
② ①の全体がよくなじんだら、6等分にして丸くまとめて、軸を除いた大葉で挟むように包む。
③ フライパンにサラダ油を熱し、②を入れて中火で両面を焼く。
④ 両面に焼き色がついたら、酒を加えて、1分ほど加熱して中までしっかり火を通す。 

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鶏つくねの大葉包みには、離乳食にも活躍した粉末の鰹節を入れました。

<かぼちゃチップス>

・かぼちゃ……50g
・オリーブオイル……小さじ2
・塩……少々

① ワタを除いたかぼちゃを5mmくらいの厚さにスライスし、さらに一口大に切る。
② 耐熱皿にアルミホイルを敷き、かぼちゃにオリーブオイルをかけてまぶし、重ならないように並べたら指先で塩をつける。
③ ②をオーブンに入れ、180度で10分焼く。

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<ナスの田舎風>作り置き

・ナス…… 3本
・サラダ油……80ml
・醤油……大さじ2
・水 ……150ml

① ナスはヘタを切り落とし、乱切りにする。
② 鍋にサラダ油を入れ、焼き色が付くまでナスをしっかり焼く。
③   水と醤油を加えて、汁気が無くなるまで煮る。

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<梅ひじきご飯>

・ひじき(水煮)…… 大さじ2
・梅干し……1〜2個
・ゴマ油……大さじ1
・ゴマ……適量
・ご飯 ……一膳分

① フライパンにゴマ油を熱して、ひじきを加えて炒め、梅干しを加えてほぐす。ほぐれたら種を除く。
② 火を止め、ご飯一膳分と①とゴマを入れてさっくりと混ぜ合わせる。

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初心を思い出させてくれる料理本『おそうざいふう外國料理』

 つい食べ過ぎてしまったとき、野菜不足が気になるときには、こんな風に少しヘルシーなお弁当にしています。鶏つくねの大葉包みは、鶏胸のひき肉に「はんぺん」をたっぷり加えているので、さっぱりしているのに、ふんわり柔らか。しかも大葉の香りがアクセントになっているので、食欲をそそってくれます。私は肉詰めピーマンを作るときも、ひき肉にはんぺんを加えているのですが、とてもふんわりして食べ応えがあるのでオススメです。

 そのほか、焼いたかぼちゃ、醤油で煮たナス、ひじきと梅の混ぜご飯と、和風だけど砂糖を使わないヘルシーで美味しいおかずを揃えました。夫曰く「鶏つくねの大葉包みは軽いのに食べ応えたっぷりで、酸味のある梅ひじきご飯に、甘みのあるかぼちゃ、水気もあるナスとバランスがよくて満足感があった」とのことでした。

 こうして日々料理をしていますが、どんなに料理が好きでも、なんとなく包丁を持ちたくなくなったり、少し自分の味に飽きてしまうことがあります。そんなとき、必ず手にとる本があります。『おそうざいふう外國料理』という本です。

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おそうざいふう外國料理』『暮しの手帖』編集部編(暮らしの手帖社)

 2017年に開催された『花森安治展』でこの本と出会い、それからバイブルのように大切にしています。1972年に刊行された本で、もとより昭和の料理本が大好きな私にはたまらない作りでした。

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 『おそうざいふう外國料理』には、ちょっと変わった様々な外国料理がたくさん載っています。「マッシュポテトのスープ」だとか「スペイン風カレーごはん」だとか、ちょっと味の想像がつかないものも数々。まだ気軽に海外旅行にいける人が少なく、外国料理が一般的ではなかった時代でも身近な食材で工夫して作ることのできる外国料理が紹介されています。発想がとても自由で面白いので、ルールに縛られ過ぎず自由に楽しむことこそ料理の楽しさなんだと気付かせてくれる一冊です。レトロでかわいい食器類、ブックデザインも眺めていて飽きません。

 何より、この本自体にあたたかみがあるところが魅力です。例えば「家族ぜんぶがそろわないときは、その人のぶんだけ材料をとっておいて、顔を見てから炒め合わせ、タレをからめるようにするとおいしくいただけます」と酢豚のページに書かれています。家族の顔を思い浮かべながら料理をする、そういったことがごくごく普通に作り方に盛り込まれていて、温かい気持ちにさせられます。この本はレシピ通りの料理を作るためというよりも、料理へのモチベーションを上げたいとき、原点に帰りたいときにパラパラめくってはハッと気付かされています。

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新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)では、こんなふうに本を紹介しました。

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