薬味と付け合わせもたっぷり! 冷やしきつねうどん弁当

文=おりえ
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 大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在1歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているとのこと。今回は、付け合わせや薬味も豪華な冷やしきつねうどんです。

第14回:薬味と付け合わせもたっぷり! 冷やしきつねうどん弁当

材料(1人分)と作り方

<冷やしうどん>

・冷凍うどん……1人前
  ・胡麻油……適量
・九条ネギ……適量
・すだち……1/4個
・もって菊……適量
  ・酢……大さじ2
      ・姜葱醤……適量
・鰹節……適量
・新生姜の甘酢漬け……1個
・麺つゆ……適量

① 冷凍うどんは表記時間通りに電子レンジで加熱するか、熱湯で茹で、ボウルに入れて冷水で洗い、ザルにあける。
② ①をボウルに入れて、胡麻油を少量かけて手で揉み込んでから器に入れる。
③ 九条ネギは小口切りにする。すだちは横側を上にしてまな板に置き、放射線状(ばってん)に切る。
④ もって菊は花びらをむしり、酢を大さじ2入れた熱湯でゆで、軽く水で流して絞り、姜葱醤(ジャンツォンジャン)と混ぜ合わせる。
⑤ ②のうどんを器に入れ、③と④とかつお節、新生姜の甘酢漬けを乗せる。
⑥ 麺つゆは別容器に好きな量を入れる。

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▲すだちの切り方

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▲菊の花は手に入ればで大丈夫です。むしって茹でて、水けをしぼったら、ジップロックに入れて冷凍しておくと便利です。

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▲冷凍うどんではカトキチの丹念仕込みが美味しかったです。紀ノ国屋さんなどで見かけます。

<お揚げの煮たの>

・油揚げ(大きめ)……2枚
・水……300ml
・醤油(あれば淡口醤油)……大さじ3
・砂糖……大さじ2
・顆粒かつおだし……小さじ1/4

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① 油揚げを半分に切り、熱湯で2〜3分煮て油抜きをする。ザルにあけて冷ましたら破れないように気を付けながらギュッとしぼって水気をきる。
② 小鍋に、水300ml、醤油大さじ3、砂糖大さじ2、かつおだし小さじ1/4を入れて火にかけ、①を加えて汁気が少なくなるまで煮て、粗熱が取れたら器に入れて冷蔵庫で一晩おく。

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<オクラのゴマ和え>作り置き

・ おくら……1袋(6~8本)
・  砂糖……小さじ1/2
・  醤油……小さじ1
・  すりゴマ……5g程度

①  オクラはがくに包丁を入れ、ヘタを切り落とし、塩をふって軽くこすり合わせ、産毛を取り除く。
②  鍋に湯を沸かし、塩がついたままのオクラを入れて2分ほど茹で、ザルにあけてから氷水にとって冷まし、キッチンペーパーで水気を切る。
③  ②を斜めに2〜3等分にして、すり胡麻と醤油と砂糖で和える。

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うどん弁当は、付け合わせや薬味が大事!

 私も夫もうどんが大好きなので、お弁当に積極的に取り入れています。先日作った焼うどん弁当が好評だったので、今回は冷やしきつねうどん弁当に挑戦。夫はうどんと言えば二言目には「きつねうどんが食べたい」というほど。3年前の大阪旅行で、フォロワーさんにすすめられて「道頓堀今井 本店」の看板メニューであるきつねうどんを食べたのが始まり。ちょっと甘めのお揚げといい、豊かなおだしの香りといい、感動の味だったそうです。

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 かく言う私も最近油揚げに夢中で、冷蔵庫に常備しています。薄くて安めのものも、ぶ厚くてちょっとお値段が高めのものもどちらも好きで、作りたい料理に合わせて選んでいます。お味噌汁や餅巾着にするときは薄手のものを、小松菜などと一緒に煮浸しにするとき、きつねうどん用に甘く煮るときは厚手のものという風に使い分けています。

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▲分厚い油揚げでお気に入りは、大本山南禅寺御用達 京豆腐 服部  手揚げ(大)/京都豆腐服部(左)、油揚げ豆腐/とようけ屋山本(右上)

 薬味には関西風のおうどんで好きになった九条ネギ。スーパーにはカットされたタイプも売っているので、そちらもよく購入しています。その他、定番のかつお節、大葉と、そこにちょっと変化球でもって菊の姜葱醤和えを乗せてみました。姜葱醤(ジャンツォンジャン)は、ひまわり油におろし生姜と葱油を加えた調味料で、これをかけると何でも美味しくなる魔法の瓶詰め。業務スーパーに行くとついついストック用に買ってしまいます。蒸し鶏にかけたり、里芋の煮物に加えて煮るのがお気に入りです。

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▲姜葱醤(ジャンツォンジャン)。料理にコクを与えてくれる調味料。つけだれやドレッシングに使っても◎。 神戸物産

 それから私は辛いものに目がないので、美味しそうな辛味調味料を見つけるとついつい手に取ってしまいます。

 最近のお気に入りは、浜松町のポンテせとうみ(小豆島・瀬戸内の食のセレクトマーケット)にあった「鬼びっくり七味唐辛子」、有楽町のかごしま有楽館(鹿児島県のアンテナショップ)にあった「ひらめき」。

 鬼びっくり七味唐辛子はしっかりとした辛さと旨味のバランスがよく、ひらめきは柑橘の香りが豊かなところが特徴で、どちらも個性的な調味料だと思います。ひらめきは、鍋にはもちろん、サバ缶にひと振りかけると柑橘がふわっと香っていい肴になりますよ。

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▲ポンテせとうみの戦利品。「鬼びっくり七味唐辛子」は、香川のうどん屋さんでも使われているという七味唐辛子。辛味が強くて、風味豊か。見付けたらぜひ買ってみてください!山清

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▲「ひらめき」は、鹿児島県産の小みかんの皮、鷹の爪、ゴマだけで作られているので、七味ではなく三味。鹿児島県薩摩郡の農家の方の手作り。

おりえさんからのお知らせ

 文章とレシピを寄稿させていただきました『生き抜くためのごはんの作り方』(河出書房新社刊) が発売されました!!! 本屋さんやネット書店でお買い求めいただけます。 文章メインのお仕事は初めてで、かなり気負っていますが、 濃い内容となっておりますので、ぜひお手にとってみてください。

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