2月22日
『相席食堂』(朝日放送)の「街ブラ-1GP 2022」 の二週目と三週目をTVerで。二週目はなんといってもランジャタイ。こういう企画では、仕掛けすぎると違和感があったりするんだけど、ランジャタイのは仕掛けとも違うように見えて圧倒されてしまった。三週目は単純に自分が愛媛出身なので、モグライダーの芝さんの愛媛県松野町ロケを見てしまう。結局は相方のともしげさんに目を奪われた。
2月23日
『水曜日のダウンタウン』(TBS)。この日の注目は、「芸人なら誰しも自分なりの浅草キッドある説」なんだろうけど、その前のザ・マミィの酒井さんの仕掛けられた「自分の私物を他人が身につけてても意外と気付かない説」で、錯乱状態になっていたのが気になる。さっきの、ともしげさんにも通じるんだけど、別に当人は何もおかしなことではなく、その人にはその人の思考回路があるのだろうと思う。そして、そんな芸人の横には、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)で言われるところの、「細身眼鏡センス」芸人の相方がいる。
2月28日
『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日)は「プロが選んだ『夜の名曲』特集」。松原みきの「真夜中のドア」の歌詞の「真夜中のドアをたたき 帰らないでと泣いた」という部分について、部屋の内側からドアをたたく女性はありえないのではないかと当初は思っていたけれど、「内側からドアたたいててもドアを開かない瞬間ってのがあるんですね」というところにたどり着いたと松尾潔氏が語っていた。
私も、人にはそういうときがあるのではないかと思ったんだけど、こういう恋愛の機微みたいなことについて、関ジャニのメンバーは、なかなか言及しにくそうだった。恋愛のシチュエーションの中にある心の機微とかエモさというものを、アイドルは語ることができないのだと。別に恋愛の機微について語るときに、経験が必ずしも必要なわけではない。むしろ文学的な素養なんかも関係があると思う。それでもアイドルは、「わかるわー」とは言ってはいけない職業なのかもしれない。
アイドル(特に男性の)に、もしそういう感性の子がいたらどうするんだろうかと思ったんだけど、そういう感性の子は卒業していくのかもしれない。そういう感性のアイドルがいたら、面白いのになとも思った(私が知らないだけかもしれないが)。あ、小説を書くという手はあるか。
3月1日
『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)の特集は「俺はアイツの何番目?仲良し芸人ウラ取りGP」。男芸人が、親友だと思うトップ10を発表し、その相手にもトップ10を聞くという企画をやっていた。
出川哲郎が四位に選んだのはホリケンで、ホリケンは企画の趣旨を分かった上でふざけて出川を選ばないのかと思いきや、大真面目なトーンで出川を一位に選んでいて、そのホリケンの真面目なトーンに、けっこうジーンときてしまった。出川の一位はロッチ中岡で、中岡の一位は出川だった。中岡は品川庄司の品川とも仲が良く、お正月には出川との旅行にいったあと、一旦東京に戻り、そして品川とのお正月旅行にも合流したそうで、この三人の関係性にも、あつい友情を感じつつも、これって下手するとボーイズクラブなのかもしれない……と微量ではあるが、完全にいい話としては受け止めきれない気もしていた。
その後、続けて『作画プレゼン!刺さルール』(テレビ朝日)という番組をなにげなく見ていた。これは、芸人やタレントが絵を書いて爆笑問題や神田伯山に何かをプレゼンするという番組で、この日はコロナで急遽出演できなくなったAマッソの代わりとして、事務所の後輩のぱーてぃーちゃんが出演し、Aマッソの考えた企画をプレゼンしていた。
プレゼンのテーマは、「ワタナベプロのマル秘ルール」だったのだが、ワタナベの若手芸人がロケ番組に出るときは、ハライチの澤部や、アンガールズの田中が一緒に出る事が多く、彼らのような先輩が、後輩をフォローしているのだという。
しかし、反対に「酷い先輩」もいるのだというので誰かと思ったら、さっきの番組にも出ていたロッチ中岡なのだという。Aマッソ曰く、中岡は番組で、うまく大喜利ができないときは、後輩にフォローさせようとするのだという。Aマッソ村上の書いた中岡の似顔絵には「俺が大喜利出ないときはフォローしろよ」というセリフが書いてあった。
まあこれは、たまたまテレビで見ただけの話だし、そこで見たことから私が考えた感想にすぎないし、どういう人がどこの立場から見るかで、人の印象がまったく違うなんてことは「藪の中」みたいな話でよくあることではある。しかし、あの関係性が「ボーイズクラブ」だと考えてみると、先輩を立て、後輩には立ててもらおうとするということは、なんら矛盾はしないのではないかと思ってしまった。
3月6日
『相葉マナブ』(テレビ朝日)をなにげなく。この日も、いつものようにハライチ澤部とバイきんぐの小峠が出演。改めて三人のやりとりがとてもいい。特にマウントをとったり先輩ヅラをする人もおらず、芸人だけなら「その話まだやりますか?」とつっこみの入るようななんでもない会話が自然に繰り広げられる。
小峠がコロナで自宅にいる間、コロッケを作ろうとするもマッシャーがなくて拳でつぶしたと言えば、澤部が「誕生日プレゼントにマッシャーをあげないと」と提案。相葉も「オリジナルのマッシャー作ろうか、英二くん(小峠の下の名前)だけのために」とのっかる。
この日は蒟蒻芋からコンニャクを作っていたのだが、すり潰した蒟蒻芋をしゃもじで三人で混ぜているときには、相葉が「今度、三人で湯もみとかいきたいね」と提案する。
こんな風に終始、変に気張ったところがない。なにげなく見てしまいがちだが、他の番組ではこんな雰囲気のものはあまりないし、けっこう珍しいことなのではと思ってしまった。アイドルと芸人で、世代もバラバラというのもいいのかもしれない。しかも、この三人の友情は、ガチガチの友情というわけでもなく、もっと緩くほんのりしたものな気がして、そこがいいのかもしれない。
ちなみに、この日作っていた蒟蒻ユッケや、蒟蒻照りマヨ丼もおいしそうだった。