フェムテックビジネス拡大中の裏にある、脅し商法や高額資格商法の懸念

文=山田ノジル
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GettyImagesより

 ここ最近で急激に種類の増えた、経血吸収パンツや月経カップ。デリケートゾーンケア専用のコスメ類や美容機器。「腟内フローラ」を整える乳酸菌(なんだそれ)。プレジャーグッズ、CBD製品など。さらにこうした物だけでなく、骨盤底筋トレーニングをアプリでサポートしたり、企業内の健康教育を担ったりするプログラムも種類豊富に紹介されていました。

 これは先日、東京某所で開催されたビジネスショー「K博覧会」の「フェムテックゾーン」へ足を運んだ際、見かけたものたちです。

 女性の健康問題をテクノロジーで解決していこうというとりくみ「フェムテック」は、世界的に市場規模が拡大中。日本でも政府の「骨太方針2021」に「フェムテックの推進」という文言が盛り込まれ、昨年度は流行語にもノミネートされました。メディアでは今旬な話題となっており、どこもかしこもフェムテック。「毎日を自分らしく生きる!」とか「人生100年時代に輝くため」とかのポジティブワードをちりばめながら、さまざまな人たちが何とな~く同じようなことを語っています。

 そんななか開催された、このビジネスショー。注目は集まっているものの、まだまだ手探りなフェムテック界へ進出したいという企業が一堂に会し、「マネタイズの可能性」「ユーザー獲得の戦略」を探るバイヤーが物色しに来るというものでした。これはきっと、生々しい裏舞台が見られるに違いありません。

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 さまざまなイベントが開催されている巨大な会場で、なんとかフェムテックゾーンにたどり着いた某日。ご時世もあるのか時間帯のせいなのか、人もまばらという印象で、ゆっくりじっくり見学することができました。

 「フェムテック」というと、最新のテクノロジーで生み出されたものという印象がありますが(自分だけ?)、自然なケアで健康問題を解決したいというニーズもあるのでしょう。会場では冒頭で触れたものたちに混ざり、「昔ながら」チームも参戦していました。韓国の民間療法であるよもぎ蒸しや、タイの伝統療法ハーバルボール。敏感肌の人たちが愛用する布ナプキンなども。

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