大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在1歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているとのこと。今回は、甘くて美味しいフレンチトースト弁当です。
第15回:甘党のみなさんにおすすめ! フレンチトースト&サラダ弁当
材料(1人分)と作り方
<フレンチトースト>
・バゲット……4切れ
〈A〉
・卵……1個
・牛乳……150ml
・砂糖……大さじ1〜2
・バター……30g
・粉砂糖……少々
・厚切りベーコン……2枚
①(できたら前日に)よく混ぜた〈A〉にバゲットをつけ、適宜1〜2回ひっくり返しつつ、冷蔵庫で一晩置く。
② フライパンを弱火で熱し、バターを溶かす。①のバケットを並べ入れて、残った卵液もバゲットの上から流し入れる。
③ 片面ずつじっくり焼いていく。表面に焼き目がつき、カリカリになるのが目安。内側にまでしっかり火を通す。
④ 焼きあがったら、粉砂糖を振る。
⑤ フライパンで厚切りベーコンを焼いて添える。

▲食べるタイミングを逃してカチカチになったバゲットほど液をよく吸ってくれるので、うっかりさんにうってつけなのがフレンチトーストです。

▲箸で表面を触ったときにカリカリとした音がするくらいがベスト
<サラダ>
・レタス……3〜4枚
・新玉ねぎ……適量
・トマト……1/2個
・マッシュルーム……2個
① レタスは洗って一口大にちぎり、新玉ねぎとマッシュルームは薄切り、トマトはくし切りにする。
② 好みのドレッシングを添える。
美味しいおすすめのドレッシング3種
夫が休日出勤をすることになったので、少しでも気が晴れるようにとフレンチトーストのお弁当を用意しました。フレンチトーストは焼くのにそれなりの時間がかかるので、我が家では休みの日だけのスペシャルメニュー。
夫は私と違って、大の甘党。手の込んだおかずたっぷりのお弁当よりも、甘いものが入っていると子供みたいに大喜びしてくれます。

▲いつの日かのホットケーキ。蜂蜜よりもメープルシロップ派。
フレンチトーストを作るときのコツは、とにかくパンにしっかり卵液を吸わせること、焦げないように弱火でじっくり焼くことだと思います。お弁当に入れるときは、しっかり火が通るように特に気を遣って焼いています。添えたベーコンの塩気とメープルシロップが合わさると無敵のおいしさです(甘いものとしょっぱいものを交互に食べると、本当に止まらない!)。

▲カチカチのバゲットが冷蔵庫で見つかると、ぐんぐんスープを吸ってくれるオニオングラタンスープもよく作ります。
サラダは、家にある野菜を適当に切って、市販のドレッシングを添えています。難しいことはなし。ただし、フレンチトーストのときは、あまりクセのないドレッシングのほうが合うと思い、宮崎物産館で購入した戸村本店の「甘口ドレッシング」を選んでいます。その名の通り、すりおろし玉ねぎ・リンゴ酢・甘口醤油で作られているので甘みが強く、子どもも大好きな味です。このドレッシングは白身魚のカルパッチョとも好相性で、サラダ以外にも活躍してくれます。
その他にもいろいろなドレッシングを買っては試しているので、最近の大ヒットを2つ紹介します。
ひとつは、イタリア式食堂キャンティの「イルキャンティ」です。田子産のニンニク・福地ホワイトを使っていてコクが深く、野菜がどんどん消えていきます。しっかりした味わいなので、サラダがメインのときにおすすめです。
もうひとつは、六花亭の「百鬼ドレッシング」。夫のドレッシングランキング不動の1位です。「今夜のサラダはどのドレッシングがいい?」と聞くと、決まって百鬼と答える気に入りよう。菜種油をベースに香辛料やマスタードが入っているようですが、どうしたらこんなに美味しいドレッシングを開発出来るんだ…と思うほどバランスがよく、これがまた和にも洋にも合います。我が家でよく出す豆腐とワカメのサラダにも欠かせない存在です。
…次回、最終回です。お見逃しなく!!
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