まさかの虫もいる!? サンシャイン水族館の「美味しくてすごい生き物展」が濃くて面白い!

文=ムシモアゼルギリコ
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特別展のメインビジュアルに使われているのは、缶詰からこんにちはしているオオグソクムシ。以前、漁船に乗せてもらい、オオグソクムシを捕まえる現場を見学&実食した思い出が蘇る!

 水族館に「美味しいもの」が展示されている!?  水族館には、意図せず食欲をそそられる魚もいるし、施設内のカフェで珍しい魚を使ったメニューが提供されていることもある。ところがそういう類の話ではなく、ガッツリと「食材」として展示しているそう。しかもラインナップには虫も!? 何だか見逃してはならぬ気配漂う特別展へ、親子2組で出かけてみました。

食に直結する「生き物」の展示

 うちの子は保育園や通信教材などで、子供に向けた「食育」に触れてきました。そのおかげで自分が口にしているものの成り立ちを少~しずつ理解しはじめているものの、なんせ自然との触れ合いが少ない都会っ子です。世界地図を見ているついでに「この国はアザラシ食べるね~」とか、「ロシアのジャムは松ぼっくりもあるよ!」とかの小ネタトークで食文化に触れてもらおうと思っても、ひたすらに疑いの目。

 現代の日本では規格外にされてしまう「虫を食べる母(=私)」という私の言う事は、「常識外」と思っているふしがあります。まだまだ狭い世界で生きているので、仕方のないことではありますが、頑なな心の壁に「この保守派め!」と軽くイラっとしてしまうこともしばしば……。

 そんな日常のモヤモヤを、吹き飛ばしてくれるような特別展が、今開催されているというのです。その名も「美味しくてすごい生き物展」、略して「おいすご展」。あの食品はどんな生き物で作られているのか? まさかこの生き物を食べるなんて!? と思いきや、効果効能もバッチリある。毒があるのに食べられる。逆に食べてはならぬ……私たちの生活に欠かせない「食」に直結する、生き物の展示があるのだとか。

 ほーら、水族館でもこんなにちゃんと紹介されているではないか! と言いたいのと、親の好みど真ん中なので、行ってきました池袋のサンシャイン水族館へ。

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編集Oさん親子とともに、特別展を訪問。展示よりも「やさしいお兄ちゃんとのおでかけ」に、ウキウキの娘。水族館コーデとしてタコリュックを背負うという気合の入れようです。

あみだくじに匂い体験、展示方法が多彩!

 場内で子供たちはあみだくじのような展示で遊んだり、貝が動く様子を楽しんだり、親たちが「やりなよ!」とけしかけるニオイ体験ブースにひるんだり。飼育体験(VOl.1ご参照)で身近な存在となったからか、カイコには「やっぱりかわいい~」とかじりつき。思い思いに楽しんでいる様子でした。

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ベステルチョウザメにキャッキャする子供らよ、いずれ上のパネルにある卵のお値段に驚いておくれ。

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変わった生き物・食品ばかりでなく、スーパーで見かけるような身近な食べものの解説もあり、学習効果も高そう。キャビア、かずのこにピンとこない娘でしたが、ちくわでようやく「へえ~」が出た。庶民の食卓なのが、バレバレだ。

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頭上から香りが噴射される、バラエティ番組的アトラクション! 子供らは「へんなニオイ」と騒ぎ、大人は「……酒が欲しくなるぅ」と言い出すギャップもハイライト。「ふなずし」の香りが降り注ぐブースなんて、人生初体験でした。

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