『あつ森』で虫に親しんだら、次は本物を! 多摩動物公園の昆虫園で、虫にときめく

文=ムシモアゼルギリコ
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花のミツを吸う、アオタテハモドキのメス。昆虫生態園は、カメラを向けずにいられない瞬間にあふれている。

 幼稚園の遠足、小中学校の校外学習の場としても定番の多摩動物公園。特筆すべきは、日本最大級の放チョウ温室(昆虫生態園)。虫にはあまり興味がないという親子でも、チョウも植物もきれいだし、特に「あつ森民」ならより楽しめそうです。雨が多くなるこれからの季節にもぴったりのお出かけスポット、まだ行ったことがない人は要チェック!

昆虫生態園のある多摩動物公園へ

 虫捕り網を手に外へ飛び出したとたん、早速ハチの群れに攻撃されて目を腫らしていました。夜には「おがあざ~ん! サソリが出たあ~!」と半泣きです。……というのは現実の出来事ではなく、7歳の娘が誕生日に、超人気ゲーム『あつまれどうぶつの森』(以下、『あつ森』)を手に入れ、毎日大騒ぎしている様子です。これから先、どんな生き物が出現するのかを凶器と見まごう分厚さの攻略本で一生懸命調べている姿も見られ、順調に島ぐらしを満喫できているようで、よかった、よかった。

 さて、ゲームはゲームとして、やはり実物も見せてあげたいと思ってしまうのが親心でしょうか。『あつ森』の世界では、ほ乳類は住人。島に生息する野生の生き物は、虫や魚。ゲームを買い与える際に「生き物への親しみが増すように」なんて意図は一ミリもありませんでしたが、虫とりにのめりこんでいる姿を見ると、これは今なら実物の観察もツボに入るのかなと、浴びるように虫が堪能できるスポットを検索開始。となれば、昆虫園のパイオニアである多摩動物公園は絶対外すわけにいきません。

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正門にそびえたつ象のオブジェを見上げると、「来たぜ!! 多摩動物公園!」と気分が盛り上がりまくる。

広大な敷地に「アリからゾウまで」

 世界屈指の広大な敷地内に、約300種類の生き物が暮らしている多摩動物公園。2008年の開園50周年時に「アリからゾウまで」というキャッチコピーもあったように、ゾウ、ライオン、キリン、コアラといった動物園の定番スターから、超レアなハキリアリやタスマニアデビルまで、見どころありすぎな動物園です。

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多摩動物公園は日本のキリン飼育の総本山でもあるそう。全てが壮観。

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2016年から休止していたライオンバスも復活していて、感激!

 数年前に子連れで訪れた際は、動物たちを堪能しながらも、地形のアップダウンの激しさと夏の気温で、疲労困憊。園内を走る巡回バスが出ているものの、くまなく楽しもうと思うとちょっとしたトレッキング状態となりますが、幸いにもお目当ての昆虫園は正門近く。「あつ森のアレ」を子どもに見せてあげたいならば、体力を消耗しないうちに、真っ先に攻めるのが無難でしょう。

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建物全体を上から見ると、チョウが翅を広げた形をしている昆虫生態園。この中に、チョウの楽園がある。

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定番の撮影スポットは、つがいで設置されている巨大バッタのオブジェ。現在、来場者が触れないようにロープが貼られているのは感染症対策。以前はバッタに密着して、記念撮影をするのが定番だった。

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