遠藤まめたさんによる「世界のフェミニズム・LGBT運動シリーズ」の第二弾、「ゲンヤさん、婚姻平等が『ゴール』だったんですか? 台湾のフェミニズム・LGBT運動」のアーカイブ動画です。
アジアで最も「LGBTフレンドリー」とも言われる台湾を、冷戦後に民主化が進み、女性運動がさまざまな成果が上げ、性的マイノリティの運動も発展し、婚姻平等を勝ち取った……という単線のストーリーで語っていいのか。それによってこぼれ落ちてしまう視点こそ、台湾、そして場合によっては日本がいま直面している問題と接続するのではないか……そんなことを考えさせられる90分でした。
福永玄弥さんによる前半45分のレクチャー、そして遠藤さん福永さんによる後半45分のディスカッションをぜひお楽しみください。なお本日よりイベントの一部を切り抜いた動画をwezzyのYouTubeチャンネルに順次アップロードする予定です。アーカイブご購入とあわせて、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。

遠藤まめた
一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。著書に「先生と親のためのLGBTガイド 〜もしあなたがカミングアウトされたなら」(合同出版)ほか。

福永玄弥
日本学術振興会特別研究員(PD)、大学非常勤講師。専門は社会学、フェミニズム・クィア研究、地域研究(東アジア)。研究テーマは東アジアにおける植民地主義・冷戦体制と性政治。論文に「『毀家・廃婚』から『婚姻平等』へ:台湾における同性婚の法制化と『良き市民』の政治」、「フェミニストと保守の奇妙な〈連帯〉:韓国のトランス排除言説を中心に」(近刊予定)など。