【セミナー開催】「バックラッシュを振り返る」(全三回)講師:山口智美さん

文=wezzy編集部
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 1990年代から2000年代にかけて右派によって行われていたフェミニズムに対するさまざまな反対運動を「バックラッシュ」と呼びます。

 90年代半ばに男女共同参画社会に向けた取り組みが活発化し、99年には男女共同参画社会基本法が施行されます。この前後から右派の団体や論客が、男女共同参画、夫婦別姓、ジェンダー平等教育、性教育、プロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)などを対象に、メディアや自治体などさまざまな場面で反対運動を展開していきます。さらに右派は、「性別や性的指向にかかわらず、すべての人の人権が尊重され」という文言の入った男女共同参画条例案が宮城県都城市で提出されたことをきっかけに、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー、ノンバイナリなど性的指向や性自認も攻撃対象に加えるようになりました。

 当時、右派の運動に連動し「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」を立ち上げ(座長は安倍晋三前首相、事務局長は山谷えり子参議院議員)、性教育やジェンダーフリー教育を批判していた自民党は、現在も「(略)不適切な性教育やジェンダーフリー教育などは行わせません」と表明しています(「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」より)。同チェックリストにて自民党は、選択的夫婦別姓、同性婚の法制化にも反対の立場で回答していました。また、SNSを中心に激化しているトランスジェンダー差別は、国会や地方議会、各自治体への働きかけがすでに行われつつあります。

 バックラッシュは20年前の出来事です。それにもかかわらず当時と現在の状況があまりにも似通っていることにお気づきだと思います。いま改めて20年前のバックラッシュを振り返らなければ、同じ失敗を繰り返してしまうのではないでしょうか。もしかしたらすでに轍を踏みつつあるのかもしれません。

 そこでwezzyは、フェミニストで文化人類学者の山口智美さんを講師に迎え、オンラインセミナー「バックラッシュを振り返る」を8月14日、28日、9月11日(いずれも日曜日)の全3回にわけて開講することといたしました。

 当時なにが起きていたのか。右派による運動だけでなく、フェミニストがどのように抵抗したのか、あるいはできなかったのか。山口さんに講義いただきます。

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山口智美
モンタナ州立大学社会学・人類学部教員。ミシガン大学大学院人類学部博士課程修了、Ph.D. 日本の社会運動を研究テーマとし、70年代から現在に至る日本のフェミニズム運動、2000年代の右派運動などを追いかけている。共著に、『社会運動の戸惑いーフェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』(斉藤正美・荻上チキとの共著、勁草書房2012)、『海を渡る「慰安婦」問題ー右派の歴史戦を問う』(能川元一・テッサ・モーリスースズキ・小山エミとの共著、岩波書店2016)、共編に『行動する女たちの会資料集成 全8巻』(行動する会復刻版資料編集委員会編、六花出版2015, 2016)など。

セミナー「バックラッシュを振り返る」(全三回)講師:山口智美

 チケットは「バラ売り」と「全三回セット」の二種類あります。いずれも約40枚限定ですので、お早めにお買い求めください(じゃっかんの増席の可能性あり。※7月14日追記:10枚追加しました。※7月26日追記:全三回セットのみ大幅に追加しました)。また各回、セミナー内容に関する質問を投稿いただけます。後日、山口さんからの回答をwezzy編集部よりお送りします(※7月26日追記: なお講義内容に関係のないものや回答が不可能なものなどについては、回答できない場合がございます。あらかじめご了承ください)。

※ 購入ボタンが表示されない方は、こちらのリンクからご購入ください。
https://wezzymeeting.stores.jp/

■全三回セット(各回の講義内容は以下をご参考ください)

開催日:2022年8月14日、28日、9月11日(いずれも日曜日)
時間:13:00〜14:30(各回講義時間70分、質疑応答20分予定)
料金:10,000円(税込)
配信:Zoomウェビナー(PC、スマホ、タブレットから視聴できます)

※ すでに開催終了済みの第一回については、アーカイブ視聴をご案内しております。第二回、第三回についてはリアルタイムでのご参加が可能です。

第一回「バックラッシュを振り返る 前編:バックラッシュとは何だったのか」

 「バックラッシュ」とは何なのか、どのようなきっかけからバックラッシュの動きが始まり展開して行ったのかについて扱います。特に1990年代からの選択的夫婦別姓と日本軍「慰安婦」問題をめぐる右派の動きと、それらが2000年代はじめからの男女共同参画や性教育、リプロダクティブ・ライツやLGBTへのバックラッシュにどうつながったのかを振り返ります。

開催日:2022年8月14日(日)
時間:13:00〜14:30(講義時間70分、質疑応答20分予定)
料金:4,000円(税込)
配信:Zoomウェビナー(PC、スマホ、タブレットから視聴できます)

■第二回「バックラッシュを振り返る 後編:バックラッシュの背景にいたのは誰か」

 一体誰がバックラッシュをリードしたのでしょうか。どのようにフェミニズムへのバッシングを展開したのでしょうか。具体的な2000年代はじめの男女共同参画条例や男女共同参画センター、性教育などへのバックラッシュの事例を紹介しつつ、そうした動きをリードした右派の背景をみていきます。特に日本会議やその議連、日本会議と関連が深い神社本庁やその関連団体である神道政治連盟などの団体、さらには旧統一教会(現家庭連合)などの宗教右派勢力に焦点を当て、バックラッシュの戦略について分析します。また、ネット上でのバックラッシュが激化したのもこの頃でした。こうした一連のバックラッシュに、フェミニストがどう抵抗したのか、あるいはできなったのかも考えます。

開催日:2022年8月28日(日)
時間:13:00〜14:30(講義時間70分、質疑応答20分予定)
料金:4,000円(税込)
配信:Zoomウェビナー(PC、スマホ、タブレットから視聴できます)

■第三回「バックラッシュその後:バックラッシュは終わっていない」

 バックラッシュは2000年代半ばに一応は収束していったように見えるものの、安倍政権時代などをへて、バックラッシュの主張は着々と主流化していきました。そして現在、「女性活躍」やSDGsなどのかけ声はあるものの、男女共同参画は風前の灯となり、選択的夫婦別姓、日本軍「慰安婦」問題、リプロダクティブ・ライツやLGBTの権利などが攻撃され続けています。また、ネット上でのフェミニズム・バッシングも激化しています。バックラッシュと現在とのつながり、そしてフェミニズムの現在と今後の対抗戦略について考えます。

開催日:2022年9月11日(日)
時間:13:00〜14:30(講義時間70分、質疑応答20分予定)
料金:4,000円(税込)
配信:Zoomウェビナー(PC、スマホ、タブレットから視聴できます)

※ ネットワークトラブルなど不測の事態でセミナーを中断・中止せざる得ない可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※ 講義中、SNSなど外部に講義の内容や感想の投稿することを禁止いたします。
※ セミナーの録音・録画、撮影、アップロード、頒布は禁止いたします。
※ 受講者には、セミナー終了後、アーカイブ視聴用URLとパスワードをご案内いたします。
※ セミナー終了後、アーカイブ動画を販売予定です(質疑応答の時間はアーカイブに含まれません)。

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