9月10日(土)19時より、荒井裕樹さんと下地ローレンス吉孝さんによるオンラインイベント「これ、どう言ったらいいの? 〜差別と言葉と語り方」を開催いたします。
今年7月に平凡社の「中学生の質問箱」シリーズとして、『障害者ってだれのこと? 「わからない」からはじめよう』を刊行した荒井さん、そして同シリーズで『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』を刊行している下地さんのお二人による対談イベント。
ある差別を指摘するとき、問題意識をぴったり表現してくれる言葉が思い浮かばなかったり、あるいは広く知られている言葉が自分の問題意識とは少しずれているように感じたりすることがあると思います。他にも使い方や語り方で伝えたいことが表現できなかったり、いつの間にか言葉の意味がすり替えられてしまっていることも……本イベントでは、差別について語るとき、頻繁に遭遇する「これ、どう言ったらいいの?」というモヤモヤを荒井さん、下地さんにお話いただきます。
お二人には事前に、それぞれに伺いたいこと話したいことを3つ教えていただきました。チケット購入を検討される際の参考にしていただけますと幸いです。
■荒井さんが下地さんに聞きたいこと、話したいこと
①マイノリティが社会参加を求めると「 あり得ない危機を騒ぎ立てられる」ことってありませんか?
②差別か差別でないかを「勝手にジャッジされる」 ことってありませんか?
③言葉が「横取りされる」ことってありませんか?
■下地さんが荒井さんに聞きたいこと、話したいこと
①自分で自分の体験を「差別」 とみなしていない場合の差別的体験について、 相手とどのように向き合うか、 それをどのように社会的に発信しえるか。
②研究や支援の対象者から言われてきた、(こちら側の態度などを含めた)支援や研究に対する批判の言葉、 あるいは差別側からの批判・ 否定の言葉にどういったものがあったか、 またそれらとどのように向き合うか(どう行動するか)。
③まとまらない言葉、あるいは伝わりづらい差別について、「 制度」や「法律」などの場面ではそれらをどのように語るか
※ 本イベントはUDトークなどを使用した文字通訳による情報保障を行う予定です。情報保障を希望される方は、チケット購入時にその旨を記載ください。
※ お使いのデバイス(スマートフォンやタブレット)によっては、字幕が見えにくいなどの問題が発生する可能性がございます。できる限り表示画面の大きなデバイスでご参加ください。
荒井裕樹×下地ローレンス吉孝「これ、どう言ったらいいの? 〜差別と言葉と語り方」
開催日:2022年9月10日(土)
時間:19:00~20:30
料金:1500円(税込)
配信:Zoomウェビナー(PC、スマホ、タブレットから視聴できます)
※ 購入ボタンが表示されない方は、こちらのリンクからご購入ください。
https://wezzymeeting.stores.jp/
※ ネットワークトラブルなど不測の事態でイベントを中断・中止せざるを得ない可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※ イベントの録音・録画、撮影、アップロード、頒布は禁止いたします。
※ チケット購入者には、イベント終了後、数日以内にアーカイブ視聴用URLとパスワードをご案内いたします。
※ イベント終了後、アーカイブ動画を販売予定です。
荒井 裕樹
1980年、東京都生まれ。 専門は障害者文化論、日本近現代文学。 東京大学大学院人文社会系研究科修了。 博士(文学)。 二松学舎大学文学部准教授。 障害や病気とともに生きる人たちの自己表現活動をテーマに研究・ 執筆を続ける。 著書に『隔離の文学──ハンセン病療養所の自己表現史』( 書肆アルス)、『生きていく絵──アートが人を〈癒す〉とき』( 亜紀書房)、『差別されてる自覚はあるか── 横田弘と青い芝の会「行動綱領」』(現代書館)、『 障害者差別を問いなおす』(筑摩書房)、『車椅子の横に立つ人─ ─障害から見つめる「生きにくさ」』(青土社)、『 まとまらない言葉を生きる』(柏書房)などがある。2022年、第15回(池田晶子記念)わたくし、 つまりNobody賞受賞。朝日新聞(文化面)にてコラム「 生きていく言葉」(隔週水曜日)を連載中。

下地 ローレンス吉孝
1987年生まれ。専門は社会学・国際社会学。2021年8月 よりハワイ大学に研究員として所属。著書『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』(青土社、2018年)、 『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』(平凡社、2021年)。 監訳に『インターセクショナリティ』(人文書院、2021年)。 「ハーフ」や海外ルーツの人々の情報共有サイト「HAFU TALK」を共同運営。