【アーカイブ】浜野佐知監督 公開インタビュー「女性の性と生を撮るということ 『女になれない職業』刊行記念イベント」

文=三浦ゆえ, wezzy編集部
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 半世紀以上の、映画監督人生。その節目節目に「クソッタレ!」と思うことがあったーー浜野佐知は、そう振り返る。世の中の理不尽を前に、泣き寝入りはしない。ただ腹を立て地団駄を踏み、怒りが鎮まるのを待つのも御免だ。その壁を破り、前に進むという選択肢しかない。

 これまで出くわした、最も理不尽な壁のひとつが「女になれない職業」があるということ。映画館に入り浸った女子高校生が卒業と同時に映画業界に飛び込もうとするも、当時の大手映画会社の採用条件は「大卒・男子」。そこであきらめないのが、浜野佐知だった。

「映画監督が女になれない職業と言うならば、私がなってやろうじゃないか!」

 その軌跡をみずから振り返った著書、『女になれない職業』(ころから)についてうかがった公開インタビュー、その様子をアーカイブ動画として販売する。

 前半では、映画に携わりたい一心でピンク映画を制作するプロダクションに飛び込み、23歳で監督デビューを果たし、さらにいくつもの「クソッタレ!」な壁に行き当たりながら、半世紀近くで300本超のピンク映画を監督してきた道のりについて。その経験から出てきた「女の性を、女の手に取り戻す」は、現在に至るまでの浜野作品を一本に貫く信念だ。

 後半は、自主映画作品について。1998年から現在までに発表している6作品の自主映画のうち俳優・吉行和子が主演する『百合祭』『雪子さんの足音』を中心にうかがう。日本国内の映画館から「ババアのセックスなんて誰が見たい」と言われ、1館もかからなかった『百合祭』は、海外の映画祭で大いにウケた。『雪子さんの足音』では、これまで「ない」ことにされていた高齢女性の欲に迫る。

 では、次に浜野佐知が撮りたいものは?

 約100分間のインタビュー、ますます旺盛な創作意欲と「クソッタレ」精神を浴びてほしい。

※なお期間&冊数限定で、本イベントのアーカイブ視聴付き『女になれない職業 いかにして300本超の映画を監督・制作したか。』(ころから)を書籍代2860円(税込価格)で販売いたします。ご購入はこちらから!

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浜野佐知
1948年徳島県生まれ。高校時代に映画監督を志し、1968年ピンク映画の業界へ。1971年監督デビュー。1985年旦々舎設立。以後、監督・プロデューサーを兼任し、300本を超える作品を発表。1998年から一般映画の制作・配給も手がける。主な作品に『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』(1998年)、『百合祭』(2001年)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(2011年)、『雪子さんの足音』(2019年)など。著書に『女が映画を作るとき』(平凡社新書)。2000年第4回女性文化賞受賞。

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三浦ゆえ
フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『産婦人科医が教える みんなのアソコ』(辰巳出版)、『新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます』(西東社)などの編集協力を担当。著書に『となりのセックス』(主婦の友社)、『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

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