「ぼちぼちテレビ日記」を更新中の西森路代さんが、毎回異なるゲストをお招きしてテレビについておしゃべりをする不定期イベント「ぼちぼちテレビトーク」の第三弾のアーカイブ動画です。
ライター・木津毅さんからご提案いただいて実現することなった今回のイベントテーマは「韓国のイケてる『おっさん』」。欧米の映画、ドラマ作品などを中心におっさん(ダッド)の魅力を綴りながら、男性性に向き合った『ニュー・ダッド あたらしい時代のあたらしいおっさん』(筑摩書房)の著者である木津さんですが、韓国の作品について取り上げられなかったという悔恨があったそうです。
イベントでは、主に新旧さまざまな韓国映画、監督、俳優を例に、韓国映画が男性性をどのように描いてきたのか、あるいは描いてこなかったのか、家父長制との向き合い方など、日米の作品とも比較しながらお話いただきました。そこでは、枠からはみでた父をチャーミングに演じるソン・ガンホの魅力、日韓作品で男性の成熟の意味合いが変わること、私小説的な映画のこと、韓国文学、男性が女性にケアを求めるのではなく男性同士でケアをし合うことの大切さ……など、多岐にわたるテーマが展開されています。
終盤には参加者の皆さんからいただいたコメントとともにおしゃべりをしていただきました。約100分に渡るお二人のおしゃべりにぜひご参加ください!

西森路代
愛媛県出身。ライター。アジアのエンタメについて数多く執筆し、2016年から2020年まではギャラクシー賞の選奨委員を務める。共著に「韓国映画・ドラマーーわたしたちのおしゃべりの記録2014~2020」、「『テレビは見ない』というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む」などがある。現在は、文學界にて『“恋愛”の今は』という対談を連載中。

木津毅
ライター、編集者。『ele-king』『ユリイカ』などで音楽や映画、ゲイ・カルチャーを中心に執筆。『ミュージック・マガジン』にて「LGBTQ+通信」を連載。著書に『ニュー・ダッド――あたらしい時代のあたらしいおっさん』(筑摩書房)。編書に田亀源五郎『ゲイ・カルチャーの未来へ』(ele-king books)。