『るてんのんてる』吉本芸人がやる「もぉー」という仕草 ぼちぼちテレビ日記

文=西森路代
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2月3日

 『かまいたちの知らんけど』(毎日放送)はロッチがゲスト。濱家は中岡のことを怖いと思っているところがあったという。理由は昔『有吉の壁』(日本テレビ)に出ていたとき、移動のタイミングでぼそっと「ネタ作ってないほうの服装じゃないなあ」と言われたから。中岡もネタを作っていないので、以前は車もイキっていないものに乗っていたという。しかし「そっちでいいんやで」という意味で言っていたとのこと。

 ちなみにネタを作っているコカドは、中岡に一度もネタを作っていないことを指摘したことはないが、かまいたちの場合は、ときどき山内が指摘することもあるそうだ。そういうとき濱家は「そういうのは古い」「時代にあっていない」「パワハラに感じる」と指摘しているのだという。別になんてないことなのだが、芸人は「古い」ことや「前時代的」なことを良しとする人もまだいるにはいるので、「古い」とか「時代にあっていない」と言う「ツッコミ」は聞いてて悪い感じはしなかった。

 中岡は今では、普通に自分の乗りたい車に乗っているという。千原ジュニアが「もう、自分の体張って稼いでいるんだから、そんなことは気にしないでいい」と言ってくれたことがきっかけだという。

2月5日

 『るてんのんてる』という番組は、読売テレビのローカル番組で、このタイトルはフットボールアワーの岩尾望のニックネームの「のん」と、後藤輝基の名前の「てる」からつけられたもの。黄色いお揃いの衣装をつけて、コンビふたり揃ってMCをする姿は今となっては珍しい。

 番組は毎回、読売テレビの若手のディレクターが、それぞれ企画を持ち寄って進行する。その企画も、関西ならではというものもあって面白い。特に吉本新喜劇のベテラン芸人たちがボーイズラブドラマに挑戦し、その声を声優がアテレコする「俺たちだって恋をする」という企画や、太鼓の達人やカラオケの点数のように、笑いのレベルを譜面のように設定し、その設定どおりに芸人が客を笑わせる「グLaugh-1グランプリ」など、もっと見たいと思わせるような企画がたくさんある。取材をしたのをきっかけに、その後もTVerやHuluで見ている。

 すごく好きな番組なのだが、ちょっと気になるのがMCの後藤さんの「もぉー」という突っ込み。このちょっと非難がましい「もぉー」という突っ込みは、大阪の吉本の、ある年代以上の人は、かなりよくやることだ。

 私がイメージできるだけでも、ダウンタウンの両者、今田耕司、千原ジュニアは確実にやっている。宮迫博之もやっていたかもしれない。芸人が何かおかしなことをしたときに、咎めるような口調で「もぉー(なにやっとんねん)」みたいな感じでやるのである。私はわりと、この「お約束感」は嫌いじゃないし、そんな風に突っ込める間柄なのだなと思えるから、わりと何も感じずに見ていた。

 しかし、後藤さんのこの番組における「もぉー」がちょっと強すぎて気になってしまうのだ。番組も好きだし、フットのふたりがそろってMCをしているのも見ていて楽しい。たぶん、こういうことは、周りにいる人は言えないことだろうし、記事にしたりする人もいないだろうけれど、なんとなく気になったので書いておきたくなってしまった。

2月5日

 『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)をひさしぶりに見たのだが、田中みな実さんはこの番組で若い男性ゲストに対して、女芸人さんのような立ち回りをする役割をしているのか! と衝撃を受けた。男性ゲストの理想の女性像を聞いていて、それって私のことじゃない? と勝手に勘違いするのが、お約束のようになっている。それ、大久保さんとかがやるやつやん! と思った。面白いけど!

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