【アーカイブ】松岡宗嗣×吉野靫「手術しなければ性別を変えられない国」

文=wezzy編集部
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 性同⼀性障害特例法(性同⼀性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律)には、法律上の性別を変更するための5つの要件があります。

1.十八歳以上であること。
2.現に婚姻をしていないこと。
3.現に未成年の子がいないこと。
4.生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
5.その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

 これらのうち「手術要件」と呼ばれる4つ目の要件が憲法違反にあたるかどうかを、最高裁の大法廷が判断することが決まったと2022年12月に報じられました。最⾼裁は2019年に「合憲」とする判断を⽰していますが、社会状況の変化などを踏まえて、 改めて判断を⾏うものと⾒られています。

 この報道を受け、wezzyはライターの松岡宗嗣さんをホストに、そして『誰かの理想を⽣きられはしない――とり残された者のためのトランスジェンダー史』(⻘⼟社)の著者である吉野靫さんをゲストに迎えたオンライントークイベント「手術しなければ性別を変えられない国」を2月22日に開催。性同一性障害特例法の基本を振り返りつつ、生殖機能を失くすことの強要は人権侵害だという指摘もある手術要件の問題点について、そして現行の制度では取りこぼされてしまう人々の語りについて、お二人にお話しいただきました。

 最高裁での判断に向け、今後より活発な議論が行われていくものと予想されます。性同一性障害特例法の要件の問題について考える出発地点として、本アーカイブをご覧ください。また、wezzyのSTORESでは、吉野靫さんの著書『誰かの理想を⽣きられはしない――とり残された者のためのトランスジェンダー史』(⻘⼟社)も販売しております。この機会に合わせてお買い求めください。

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松岡宗嗣
愛知県名古屋市生まれ。明治大学政治経済学部卒。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、HuffPostや現代ビジネス、Yahoo!ニュース等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって – アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)、『子どもを育てられるなんて思わなかった – LGBTQと「伝統的な家族」のこれから』(山川出版社)など

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吉野靫
クィア、トランスジェンダー。立命館大学先端総合学術研究科修了。学生時代は自治会で学費値下げ運動やジェンダー・ セクシュアリティ問題への取り組みに傾倒。大阪医大ジェンダークリニックで医療事故に遭い裁判闘争を経験。著書に『誰かの理想を生きられはしない――とり残された者のためのトランスジェンダー史』(2020年、 青土社)、共著『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』(2022 年、ヘウレーカ)。『新潮』、『GQ Japan』、『エトセトラ』、『シモーヌ』等に寄稿。猫と暮らす。古いカンフー映画、香港・ 韓国のアクション映画が好き。

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