河野真太郎さんの新刊『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)が今年7月に刊行されました。
本書は、河野さんが『現代思想』に寄稿した論考、書き下ろしなど、ご専門のウェールズ文学研究を加えた論集となっています。『マトリックス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ドライブ・マイ・カー』、宮崎駿、『少女を埋める』、ヴァージニア・ウルフ、村上春樹など、章題に挙げられている作品や作家だけでも非常に多岐にわたる作品が取り上げられています。
本書の可能を記念して、河野さんと批評家の杉田俊介さんによるオンラインイベント「寄る辺ない世界に『コモン』はあるのか」を9月9日(土)に開催いたします。
河野さんは新刊の中で「私たちはみな多かれ少なかれ故郷喪失者(エグザエル)なのだという認識が、最終的には重要となるだろう」と書かれています。「(新)自由主義」によって私たちは確かに開放/解放された一方で、社会や世界を共有できなくなっているのかもしれません。改めて私たちが集う「コモン」はどこにあるのか、さまざまなメディアや場所で対談を重ねられてきたお二人に探っていただきます。

河野真太郎
1974年生まれ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。 専門は英文学と文化研究。著書に『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)など。訳書にアンジェラ・マクロビー『 フェミニズムとレジリエンスの政治』(共訳、青土社)、ウェンディ・ブラウン『新自由主義の廃墟で』(人文書院) など多数。撮影:石井真弓

杉田俊介
1975年生まれ。批評家。著書に『宮崎駿論』(NHK出版)、 『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(集英社新書)、『男がつらい! 資本主義社会の「弱者男性」論』(ワニブックスPLUS新書)など。
河野真太郎×杉田俊介「寄る辺ない世界に『コモン』はあるのか 『この自由な世界と私たちの帰る場所』刊行記念」
開催日:2023年9月9日(土)
時間:13:00~14:30
アーカイブ視聴期限:10月9日(月)
※サブスクリプション登録者は基本、無期限視聴。
視聴方法:PC、スマホ、タブレットから視聴できます。
イベントチケットは、
1.「オンライン配信参加チケット+期限付きアーカイブ視聴」990円(税込)
2.「『この自由な世界と私たちの帰る場所』+オンライン配信参加チケット+期限付きアーカイブ視聴」2300円(税込)
※内訳 『この自由な世界と私たちの帰る場所』1980円+チケット代320円(ともに税込)+送料0円
の二種類あります。書籍付きチケットは枚数に限りがあります。また、以下の注意事項を確認の上でご購入ください。
※ 書籍付きチケットをご購入の方には、後日メールにてイベント・アーカイブ視聴用URLおよびパスワードを記載したPDFをご案内差し上げます。あらかじめ contact@wezz-y.com の受信許可をお願いいたします。
※ 書籍発送に数日ほどお時間をいただく場合がございます。開催日前の到着をご希望の方はお早めにご購入ください。
※ ネットワークトラブルなど不測の事態でイベントを中断・中止せざる得ない可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※ イベントの録音・録画、撮影、アップロード、頒布は禁止いたします。
※ お客様のお顔や声は配信されません。リアルタイムでご参加いただけた場合、チャットにてコメントをご投稿いただけます(一部イベントを除く)
※ 購入から視聴用URLの取得までの流れはこちらをご参考ください。
参加にあたってのご準備
LANケーブルもしくはWi-Fiに接続し、通信環境の良いところから参加してください。